제 3회 일본연구 인문강좌 11. 25 (월) 15:30-17:00
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작성자 관리자 | 작성일13-11-06 17:16 | 조회2,808회관련링크
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『겐지 모노가타리』의 세계
-히카루 겐지의 "호색"이란 무엇인가-
다카기 가즈코 (高木和子)
도쿄대 교수◎講師プロフィール
高木和子 Takagi Kazuko(東京大学大学院人文社会系研究科准教授)
1. 略歴
1988年3月 東京大学文学部国文学専修課程卒業
1991年3月 東京大学大学院人文科学研究科国語国文学修士課程修了
1996年3月 東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻日本語日本文学
専門分野博士課程単位取得退学
1998年4月 博士(文学)学位取得(東京大学)
1998年4月 関西学院大学文学部専任講師
2002年4月 関西学院大学文学部助教授(2007年4月より准教授)
2008年4月 関西学院大学文学部教授
2013年4月 東京大学大学院人文社会系研究科准教授
2.研究テーマ
平安時代の仮名文学、特に『源氏物語』を研究している。『源氏物語』は、それ以前に成立した長編物語や歌物語の発想、『古今集』等に見られる和歌の発想などを基盤とし、日記文学・漢詩文・史実等をふんだんに取り込みながら制作されたとおぼしい。そのような『源氏物語』が生まれるに到る文学史的な動態を探ること、そして『源氏物語』そのものの構造や表現を分析することを研究課題としている。この課題は同時に、平安時代の人々の物の見方、思考や発想の形式がいかなるものであるかを探求することにも通じる。近年は、和歌の贈答の分析を通して、意思伝達の呼吸、他者の感情に対する理解の仕方などといった平安時代の人間関係の営みを、文献の理解を積み上げながら探求することにも関心を移している。
3.主な研究活動
⑴ 著書
『源氏物語の思考』風間書房、2002年3月、444 p.
『女から詠む歌 源氏物語の贈答歌』青簡舎、2008年5月、212 p.
『男読み 源氏物語』朝日新書、2008年7月、250 p.
『コレクション日本歌人選 和泉式部』笠間書院、2011年7月、124 p.
『平安文学でわかる恋の法則』ちくまプリマー新書、2011年10月、207 p.
⑵ その他の主要論文
「『古今六帖』による規範化の一様相――「卯の花」歌を例として――」『日本文芸研究』55巻3号、2003年12月、pp.1-20
「光源氏の物語としての源氏物語」『国語と国文学』82巻5号、2005年5月、pp.115-126
「源氏物語における「みやび」について」日向一雅編『源氏物語 重層する歴史の諸相』竹林舎、2006年4月、pp.395-419
「花散里・朝顔の姫君・六条御息所の物語と和歌」池田節子・久富木原玲・小嶋菜温子編『源氏物語の歌と人物』翰林書房、2009年5月、pp.46-67
「源氏物語のからくり――反復と遡上による長編化の力学――」『国語と国文学』87巻4号、2010年4月、pp.17-32
「演技する文体――平安仮名文学における性差の意識――」『文学』11巻4号、岩波書店、2010年7月、pp.78-88
「匂宮・紅梅・竹河の三帖における薫出生の秘事」『京都語文』17号、仏教大学国語国文学会、2010年11月、pp.47-64
「平安仮名日記文学における虚構性」『日本文学』61巻1号、2012年1月、pp.2-11
⑶ 資料
・瀬戸内寂聴訳『源氏物語』(講談社,1996年)の巻末語句解釈等を担当。
・週刊朝日百科『絵巻で楽しむ源氏物語』(朝日新聞出版,2011~2013年)
偶数号の「原文を習ふ」を連載。
⑷ 学会発表・主な講演
・中古文学会春季大会「夕霧巻の夕霧像」1996年5月12日、立正大学
・関西平安文学会「『源氏物語』空蝉巻の巻末歌」2000年6月3日、大阪成蹊女子短期大 学
・第二回源氏物語国際会議「日本における源氏物語研究」2003年11月8日、韓国外国語大学校
・全国大学国語国文学会冬季大会「シンポジウム 源氏物語研究の現状と展望」2008年12月7日、関西学院大学
・「『源氏物語』の成り立ち」「『源氏物語』の人間関係」(瀬戸内寂聴「源氏大学99 大阪校」)1999年4月8日、22日、関西大学
・「光源氏の出家願望」(瀬戸内寂聴「源氏大学99 札幌校」)、1999年9月3日、札幌プリンスホテル
・「光源氏と継母」(瀬戸内寂聴「源氏大学 2000」広島校)、2000年7月4日、中国新聞社ホール
・「源氏物語を彩る和歌」その他(読売新聞大阪本社主催、第2回「源氏の世界を語る」リレー塾)、2007年7月1日、 新神戸オリエンタル劇場
・「六条院のみやび」(文化庁・福井県教育委員会・越前市教育委員会主催第18回源氏物語アカデミー)、2005年10月29日、武生パレスホテル
⑸ 受賞
第5回紫式部学術賞(社団法人紫式部顕彰会)、2004年5月